私は2007年に「ULTRASEVEN X」という作品の仕事に関わりました。
皆さんもご存知のように、ウルトラマンは地球や人間、子どもたちの未来を守るべく戦うヒーローです。ウルトラマンは日本が生んだ(円谷さんが生んだ)世界に誇れるヒーローと言っても過言ではなく、俗に“ウルトラ世代”と呼ばれる大人の方たちの熱い気持ちも十二分に感じ、自分の仕事の大きさを感じたことは言うまでもありません。しかし何よりも、そんなウルトラマンたちに自分を重ねる子どもたちが沢山沢山いることを肌で感じる事ができたのです。
また私には小学生の弟がいます。現実の世界において、彼ら子どもたちが例えば30年後に大人になった世界はどうなっているのか?これだけ不安材料が叫ばれている中で、大人の一人として考えさせられない日はありません。

そこで私は、自身と同様の想いを抱く仲間達と一緒に、日本中、いやこの地球中にいる全ての子どもたちが夢や希望や未来を強く抱けるような活動はできないかと考え、この日本俳優連盟環境福祉協会を立ち上げました。

例えば今、アジア諸国にある発展途上国やアフリカなどの国では、飲み水の不足により汚染された水を飲料水としているために命を落とす子どもたちが沢山います。彼らや彼らの親にとっては今日を生きる事が精一杯でしょう。

彼らの力になれることはないのか?

また偶然、夜の公園で必死にサッカーをしている盲目の少年と交流を持つ機会がありました。日本国内を見れば、この飽食の時代、モノがあふれているが故に何か目的意識を失ってしまいがちな中、彼の姿は実に生き生きとしていて自分の姿勢を正されるくらいでした。

彼らから学べる事はないのか?

そこでまず私たちは、きれいな水がいつでも飲める環境を作るべく、井戸を掘る活動を始めました。この活動は私たちだけではなく、日本の中でも企業や団体、個人で活動をしている人々もいます。私たちも微力ではありますがこの活動に参加して、この小さな力がやがて大きな力に成ってくれる事と確信しています。
また日本国内においては障害をもった人々の学校、施設などに行き演劇、音楽、スポーツなどを通じてその人たちとの交流を持ち、沢山の生きるエネルギー交換をしながら、彼らにとっても私たちにとっても“生きて行く”ということを改めて考えていこうと思っています。

私たちが掲げる大きな夢は「次世代の子供たちに明るい夢と未来を!」 大げさな言葉ではあるけれど大きなことも小さな一歩から始まる・・・・・。 そう信じて。こつこつと歩んで行きたいと考えています。


代表 与座重理久
(よざえりく)